「Bloody Empire」について
東京出身のメロディックデスメタルバンド・Thousand Eyesの1stアルバム(2013年)。攻撃性と泣きを誘うメロディを高次元で両立したハイクオリティな一枚です。国産メロデスが異例の豊作だった時期にリリースされ、その中でもとりわけ注目を集めていました。
収録曲
曲名 | イチオシ |
---|---|
Bloody Empire | ○ |
Last Rebellion | |
God of Blind | |
Shades of Black | |
Dead Night, Moonlight | ○ |
Sign | ○ |
Divided World | |
Cardinal Sin | ○ |
Eternal Flame | |
Black Sun | ○ |
おすすめポイント
本作の魅力は何といっても国産とは思えないほどしっかりしたメロデスである点です。国産メタルにありがちな軽さ・チープさは微塵もなく攻撃力のあるサウンドですし、Vo.の道元氏のデスヴォイスも日本人離れした凶悪な声質なのが素晴らしい。全体的に高い水準でまとまっており捨て曲が一切ない点は嬉しいですね。
粒ぞろいですのでおすすめ曲のチョイスが難しいのですが、
- 開幕早々格の違いを見せつけてくれる冒頭の「Bloody Empire」
- 思わず悶絶しそうなサビが特徴の「Cardinal Sin」
- アルバムの締めくくりにふさわしい疾走曲「Black Sun」
の3つは特におすすめです。
ただあえて欠点を挙げるとすれば似たような曲が多い点はやや気になります。しかしそれぞれのクオリティは非常に高くそこまで不満に感じるようなことはないでしょう。
まとめると、本作はデビュー作ながらもいきなりハイクオリティなサウンドを聴かせてくれる衝撃的なアルバムです。いわゆる国産くささは全くないばかりか本場のメロデスに負けずとも劣らない仕上がりとなっていますので、「日本のバンドはちょっと抵抗があるんだけど…」という方も含めて幅広いメタルファンの皆さんにオススメします。
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